ママチャリのBBグリスアップ
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快適走行の要のボトムブラケット
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![McRside](McRside.jpg) クランクの基のボトムブラケットは重要部品
ママチャリも変速機付(内装・外装)、変速機無し(チェーンカバー付)などがあります。お買い物としては毎日使っていらっしゃる方も多いと思います。
しかし殆どの自転車が雨ざらしで、メンテナンスもされていないと思われます。
重要なパーツであるBB(クランクの軸周り部品)のハンガー芯はかなり酷使されています。また、グリスが切れた時にはこの部分の金属どうしが回すたびに擦れて削れていると考えられます。この自転車も10年以上前に買ってからBBの軸部分は特に整備はしていません。
ママチャリの他に、比較的低価格のスポーツ車等に使われているボトムブラケットは『カップアンドコーン』と呼ばれている型式です。工具さえあればシールドタイプのBBと違い、取り外すと各部品がバラバラに取れるので、隅々までメンテナンスが出来ます
カップアンドコーンBBの構造 ※イラストは拡大できます ▲top
![CCmBBillust](CCmBBillust.jpg) ママチャリのBBの構造図(拡大可能です)
このタイプ(ママチャリ)のBBは右のイラストの様な構造になっています。開けるには特殊形状のフタ(ワン)で締めこまれていて、ロックリングで固定されていますので、工具さえあれば分解が出来、部品が個別に取り出せます。
主なパーツは、軸になる「ハンガー芯」、リテーナー入りベアリング、左右のワン、ロックリングとなっています。整備すれば長期間快適スムーズに運転することが出来ます。機械いじりが好きな方で長く乗りたい方は、専用工具があれば比較的カンタンにメンテナンスできます。整備することによって自転車の状態が分かり、愛着も湧き大切にする気持ちも出てきます。左のイラストはクリックで拡大します
シマノコッタレスクランク専用工具のしくみ トップへ
この工具は、四角いハンガー芯に圧入されたクランクを取り外す為のものです。この工具がないとクランクは外せません。代用品は全くありませんので、作業の上では必ず必要となります。ここではシマノコッタレスクランク専用工具の働きを画像で見ていただくことにします。
この工具本体にネジが切ってありますが、こちらはクランクシャフト(ハンガー芯)に付いているクランクの軸部分のネジ穴に回し入れる部分となります。
下の画像は、工具をクランクのネジ穴に入れる際に、しっかりと固定できるように一杯ネジを緩めた状態です。右はこの工具を締め込んだ時にハンガー芯を押して「クランクを外した状態」の工具の状態です。左に飛び出した部分が回転するようになっていて、ハンガー芯に当たっても滑らかに押し出せるようになっています。
シマノコッタレスクランク専用工具の締め込んだ状態と伸ばした状態
クランクのネジ穴に装着するときは、右上の画像のように一杯に伸ばしておきます。これをやらずにねじ込みが止まったと思って、中途半端な状態で中央のネジを締め込んで行くと、浅い場合アルミクランクではピッチが削り取られる場合があります。こんなことが無いように、工具はネジ穴に入れる前に右上画像のように完全に伸ばしておくことが重要です。
![BBtool_CL_ScreIn](BBtool_CL_ScreIn.jpg)
シマノコッタレスクランク専用工具をクランクにねじ込んだ状態と、押し出しシャフトを締め込んだ状態
この画像は、クランクのネジ穴に工具をいっぱいにねじ込んで装着した状態で、右は押し出しシャフトを一杯にねじ込んだ状態です。
![BBtoolCL_Extend](BBtoolCL_Extend.jpg)
クランク内の工具の状態で、ノコッタレスクランク専用工具をクランクにねじ込んだ状態と締め込んだ状態
上の画像は、クランクの四角い穴の反対側から見た状態です。左の画像が、四角いクランクシャフト(ハンガー芯)に当たった時の状態です。右は、工具をいっぱいにねじ込んだ状態で、ここまで工具のシャフトは出てきて、クランクはクランクシャフト(ハンガー芯)から外れます。
クランクの取り外し トップへ
![ClankTool14mmSocet](ClankTool14mmSocet.jpg)
ママチャリのクランクの止めはナット式で、シマノBB工具の反対側は14mmのレンチが使えます。
- 低価格のスポーツ車は、クランクのネジ穴にボルトで固定されています。これにに対して、買物自転車(通称ママチャリ)のコッタレスクランク軸は両端がネジになっていてナットで留められています。
- ナットのサイズは14mmで、シマノ製のクランク工具では反対側の14mmのボックスレンチを利用します。それ以外の場合は14mmのソケットレンチで外します。
- クランクを取り外しハンガー芯を手で回してみると、軽くカラカラと回りグリスが完全に切れている状態でした。
![McRclankRe](McRclankRe.jpg)
今度はクランク工具を真っ直ぐねじ込みます。工具の芯を一杯にネジ込みます。今度は工具でさらにねじ込みます。
- コッタレスクランク工具を使ってクランクを外します。工具のシャフトは完全に引っ込んでいないと、確実にねじ込めません。クランクにねじ込む前には必ずBB工具のネジは一杯緩めてから、クランクのネジ部分に止まるまで回し込みます。
- 次にモンキーレンチかスパナを使って、左右のクランクのナットを、ソケットレンチで右回しで締めていくとクランクが抜けてきます。
- チェーンカバーの3ヶ所のネジを外します。
- 外れたチェーンリングからチェーンを外し、チェーンステーにかけておきます。
使用する工具 トップへ
ここには写っていませんが、クランクを外すのに『コッタレスクランク専用工具』、あとは左下の写真にあるモンキーレンチ、フックスパナ、17mmハブスパナとグリース、パーツクリーナーです。上から2番目の工具はカプアンドコーンBBの専用工具のマルチフックで、自転車用に薄く(普通工具の半分くらい)出来ていますのでスパナと合わせて締め付ける時にも確実に出来ます。こちらの自転車では左の他に右側のチェンカバーを止める為にも使われています。
![McBB_Tools](McBB_Tools.jpg) 工具類と木ベラ、グリス
この自転車では右ワンの外すのに6爪ハンガー外し工具を使いますが、高価な割にあまり出番がありません。完全に分解出来ませんが今回は使わないで作業をしてみます。
晴雨にかかわらず頻繁に使っている自転車が数台ある場合は、ベリングの油切れに伴うBBの摩耗を防ぐために、これらの工具があった方がいいかと思います。他に使うのは、安価なグリスとパーツクリーナー、ウエス(布)だけです。
カップアンドコーンBBの分解 トップへ
クランクを取り外した左ワン。右ワンのロックリングのくぼみにマルチフックを引っ掛け外します。
- 左ワンはロックリングで止まっています。
- 右ワンのロックリングはチェーンカバーのステーを止めてあります。ロックリングは逆ネジなので右回しで緩めます。
![McHangerClean](McHangerClean.jpg)
今回は左ワンのみ外し、クランクを引き抜きます。パーツクリーナーで内部を清掃します。
- 右ワンは6ヶ所凹んでいて、外すには6爪のハンガーワン工具が必要になっています。
6爪の専用工具は高価な割に余り出番のない工具なので、今回は使わないでやってみる事にしました。
- 左ワンを外した後に、右ワンを裏側からパーツクリーナーとウエスで奇麗にします。
カップアンドコーンのグリスアップ トップへ
- 写真は外した左ワンで、ベアリングが入っているリテーナーと一緒に取れましたが、球は思いのほかに奇麗でした。しかしグリスは殆ど残っていませんでした。
- パーツクリーナーで清掃したハンガー芯は、それなりに削れていました。
- ハンガー芯と左右のリーテーナーをパーツクリーナーで清掃します。
- 外していない右ワンにも小指を使って、内側にグリスを十分に充填します。
ご注意:ベアリングの鋼球交換時は、サイズは確認のうえ用意してください。
カップアンドコーンの組立 トップへ
マルチフックと17mm(ペグ)スパナでロックリングと左ワンをロックします。
- グリスアップした左右のリテーナーを、グリスをたっぷり塗ったハンガー芯に通して差込みます。この時、ハンガー芯の玉受より端迄の長さが長い方が右(チェーン)側ですので間違えないように組み込みます。
- 左ワンをネジ込みます。薄手のゴム手袋があると、作業がとてもやり易いです。
- 左ワンを締め込んで、17mmハブスパナとマルチフックを使い締め込みます。
- ガタが無く、かつゴリゴリせずにスムーズに回転する箇所を丹念に探します
- ベストな位置が決まったら、マルチフックを左手で固定して、スパナでロックリングを回して締め付けます。
右ワンにはチェーンカバーのステーを右ワンに通しロックリングを付けます。
![McBRwanSet](McBRwanSet.jpg) マルチフックでロックを外します。
- チェーンカバーステーの位置をカバーを当ててネジの位置を確認しロックリングを固定します。
- チェーンカバーを当ててステーの上下2ヶ所、チェーンステー1ヶ所にネジを仮止めします。この時位置が合わないときはステーを軽く叩いて回転させ微調整します。
- チェーンリングの方のクランクをにはめこみ、ナットを締め付けます。
- 右クランクに対して180度回転した位置に左クランクをにはめこみ、ナットを左右に締め付けます。これによりハンガー芯両端の四角テーパー部分にクランクが締めこまれていきます。左右に保護キャップを付け終了です。
摩耗部品の交換 トップへ
![McHangerUp](McHangerUp.jpg) 長期間使用で、ベアリンブ側は磨耗しています。
左右のクランクを繋ぐ軸は、コッタレスハンガー芯は両端にナットが付いているタイプと、ボルトをネジ込む物があります。主に買物自転車は殆ど両端がナットのコッタレスハンガー芯が使われています。交換時に気をつけなければならないのは同じサイズの物を交換することです。上の写真には、3U、5U、3S、5S、5Tのコッタレスハンガー芯があります。交換時には使用しているコッタレスハンガー芯の軸の中央部分に形式が刻印されていますので同じ物を使用します。
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