スポークのサビ取り・保護/ママチャリ
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赤サビスポーク自転車をキレイにする方法
赤サビが出た自転車スポーク対策
応急処置のサビ取り
サビ落とし道具
「スーパーラストガード」使用上の注意
スポークのサビ取りと防錆処理
処理1年後後の経過報告
状況が酷い場合はホイール交換
丸ごと交換(例:後輪)
前/後輪完組みホイール
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2代目耐摩耗・後タイヤ装着
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赤サビスポーク自転車をキレイにする方法 ▲top
雨中走行は錆が徐々に進行
雨天走行が多い自転車や、カバー無しの室外保管の場合、所々から錆が発生します。その中でも目立つのが車輪に張られたスポークの赤錆です。対策としては下記の3つの方法があります。
- 手っ取り早くキレイにするには、その自転車を廃棄して新しい自転車を購入することですがかなり費用が掛かります。壊れていれば諦めがつきますがサビだけで廃棄するのは考えものです。
- 本体が使用上問題なければホイールごと取り替える方法です。これもある程度費用がかかりますが、慣れた自転車を再び乗れるメリットがあります。車輪交換すると、元の自転車が見違えるようにキレイになります。前輪の交換は工具があれば簡単ですが、後輪はスポーツ車と違い、泥除け、荷台等のステーやブレーキ、変速機のワイヤーがあるので手間がかかります。
- スポークに問題が無く、見た目だけ悪くなって場合です。この場合はスポークの表面に施されているメッキが風雨や塵で削れ芯材の鉄が剥き出しになり錆が出て来た場合です。錆発生の本数が少ない場合で機械いじりの好きな方は、同じ長さのスポークを少本数購入し張り替える方法です。これもある程度技術が必要なのと、比較的少ない金額ですがスポークやニップル、工具などの部品代がかかります。
- 作業的には一番手間が少なくローコストで赤錆を目立たなくする方法は、スポークの錆を落とし防錆処理をすることです。
赤サビが出た自転車スポーク対策 ▲top
赤サビが出たスチールスポーク(ママチャリ)と全く錆びていないステンレススポーク(MTB)
高価格帯のママチャリや、スポーツ自転車にはステンレス製のスポークが使われています。しかし一般的な低価格ママチャリの車輪には、殆ど鉄製に亜鉛メッキ等をしたスポークが張られています。
スポーク本来の目的は、他の素材でリムを固定するよりもメンテナンスしやすく軽量で頑丈であるからですが、デリケートで1本でも折れたりすると張りのバランスが崩れ左右ブレが起きます。
スポークの亜鉛メッキは主にトタン板などに使われています。トタンも初期の内は錆が出ませんが、長期間曝されて砂埃などで表面のメッキ層が削れて鉄がむき出しになってきます。特に雨天走行や室外保管で雨曝しになっている場合などは、酸性雨の影響なのでしょうか赤サビが発生しやすくなります。
購入当時のスポークはメッキの光沢があります。
サビの進行を時系列でいうと、以下の事が考えられます。
【サビ発生の過程】- スポーク表面に決めの細かいホコリが覆って、表面がつや消しになってきます。
- 以前のように水を弾く機能が無くなってきて親水性が出てきます。
- メッキ面にとっては最悪の環境で薄い膜が徐々に破壊されます。
- 芯材の鉄が露出し酸化してきます。
- さらにサビが侵攻し、表面を覆っててきます。
- 錆をワイヤーブラシなどで除去すると、一時的にサビが落ちますが、傷が更に深くなり赤サビが発生します。
左上の画像は、屋外保管してある、いわゆる雨ざらしの自転車の前輪です。最初のうちは表面に金属光沢がありますが、長期間では表面のメッキが傷付き結局サビが出てしまいます。同じ屋外保管のステンレス・スポーク車はサビの気配が全くありません。 対策としては、細かいホコリ等が表面を覆った段階で、濡れた柔らかい布で中性洗剤を付けて拭くと幾らかでも寿命を伸ばすことが出来ます。
車体に問題がない時きには、サビ取り作業 ▲top
赤サビが出たスチールスポークの拡大
スポークから赤サビが沢山発生した場合は、自転車を買い替えるのが一番手っ取り早いです。しかし車体を活かすには、サビが出た車輪自体を交換する「完組ホイール交換」という手もあります。暫くスポークの光沢が持続し赤サビの心配がなくなります。その自転車が走行に問題がない場合は捨てるということを出来るだけ避ける為に、ホイールのスポークの錆び対策をします。
サビが初期のうちはCRC5-56のようなもので落ちますが、これも長い期間が過ぎると風雨によって表面の亜鉛メッキが徐々に剥がれてきて、内部まで侵食して表面がザラついてきます。これはスポークの素材の鉄がむき出しになって水と酸素に反応し酸化サビが発生が起きてきます。 これを落とすには、ワイヤーブラシ等で擦ります。一時は落ちますが一旦メッキが剥がれた状態ではサビは、またすぐに出てきます。
サビ落とし道具 ▲top
耐水ペーパーと防錆剤、ワイヤーブラシ
このようにサビが深刻な場合は、すぐに赤サビが再発する状態です。作業工程としては赤サビをしっかりと除去した後に、防錆処理を行います。以前はHoltsのラスト(サビ)コートというのもがあり、仕上がりも良く重宝していました。、低価格で容量の多い錆保護スプレーがKUREから発売されているのを最近知りました。この大きな違いは、前者は仕上がりが硬化しますが、KUREのスーパーラストガードは、時間が経っても「ベトベト」していますので、触るような場所の処理には不向きのような気がします。
まず、大雑把な赤サビをスチールワイヤーブラシでこすり落とします。しかし、このブラシでは完全に撮りきれませんので、ここで使う耐水サンドペーパーは、手持ちのものですと#350程度が粗くもなく細か過ぎることもなく、試すといい感じでサビを削ってくれました。この耐水サンドペーパーと水で、スポークの1本1本を挟みながら削り落としますが、耐水サンドペーパーは金属を削る為に磨耗が非常に激しいです。この時、自転車は地面に置いたままですと作業がズムーズに出来ませんので、自転車の天地をひっくり返します。この状態だと、低い椅子に座れば、目線に近い位置で位置を確認できますし、車輪を回すことが出来る為に次のサビの箇所へと移動でき作業効率が非常に上がります。
水を使ってスポークを磨いていきます。削った赤サビは水と一緒に垂れてきますので、ウェスなどで拭き取ります。
サビさせない対策「スーパーラストガード」使用上の注意 ▲top
スーパーラストガードの缶裏側の説明文
【缶の説明文】
スーパーラストガードは、強力な半硬質皮膜を形成し、高湿度下などの腐食が進行しやすい過酷な環境でも長期間すぐれた防錆効果を発揮する長期防錆スプレーです。形成された被膜は
金属の膨張・収縮に対して追従し、剥離しにくい特性があります。
〈用 途〉自動車のラジエター下回り、ドア内部、タイヤハウス、ボンネット内側、トランクルーム、バンパー内側、燃料タンク外側、スプリング、フェンダー内部などの防錆・加工品や貯蔵品、輸送時などの金属部品の防錆/鉄骨材、機械類の保管時の防錆 成分:ワックス、防錆剤、石油系溶剤
〈特 性〉被膜:半硬質褐色膜:50~70μm、塗り面積:約2㎡(70μm厚)/1本使用時、耐熱温度」80℃被膜形成までの所要時間:1〜2時間
〈警 告〉吸入引用不可●人体に害があるので吸引したり飲まない。●人体に向けてスプレーしない●吸入すると害があるので換気の良い場所で利用する。●目・皮フに触れないようにする。●皮フの弱い人はかぶれる恐れがあるので保護手袋を使用する。●引火性があるので、火器・火花・静電気が発生しやすい所では使用しない。●電気製品に使用する場合は必ず電源を切ってから使用する。再び電源を入れる前に、使用箇所周辺の換気を十分に行う。●本製品はスチール缶のために通電性があるので、電気製品・装置の近くで使用する際は、感電やショートによる発火でケガをしないように注意する。●子供の手の届く所に置かない。●車内に保管しない。
〈使用上の注意〉●用途以外には使用しない。●金属以外には使用しない。●金属が高温の場合は使用しない。●塗装面には使用しない。●防錆期間中は必ず定期点検を行い、金属の表面状態を確認する。●対象面以外に付着した場合は余分に付着した場合は直ちに布で拭き取る。●チューブ装着時、誤ってボタンを押し内容液が人体にかからないように注意する。●万が一飲み込んだ場合は直ちに医師の診察を受ける。●誤った目に入ったり、皮フに付着した場合は直ちに水で充分に洗い流し、異常がある場合は医師の診察を受ける。●使用中に気分が悪くなった場合は直ちに使用を中止し、通気の良いところで安静にし、回復しない場合は医師に相談する。●逆さや横向きで使用するとガスが無くなり内容液が出なくなることがあるので注意する。●独自な用途で使用する場合は下記の<お問い合わせ先>へ連絡する。
〈使用方法〉①対象面の下地処理(サビ・汚れ・水分の除去、脱脂)を十分に行ってください。②使用前に感をよく振り、噴射口のむきを確認し、対象面から20〜30cm話してスプレーしてください。※内部が見えない箇所(ドア内部など)や、局部的に使用する場合は付属のチューブを使用してください。※本製品を除去する場合は石油系溶剤を使用してください。●保管の際は破裂の原因となるので、直射日光の当たる所、サビの発生しやすい水・湿気の多い場所に置かない●排気の際は中身を使い切ってから浮き「ガス抜きキャップの使い方」を参照の上、ガスを完全に抜いてから捨てる。
スポークのサビ取りと防錆処理の下準備 ▲top
錆びた上からスプレーすると綺麗な仕上がりが望めないので、下準備として赤サビの除去を行います。
赤錆の状態にもよりますが、軽度のものはCRC 5-56等をスプレーして浮いてきたサビを布で拭き取り油分を除去します。しかし深刻な場合は、ワイヤーブラシで擦り落とします。これで落ちない場合は、耐水ペーパー#1000位で水を付けて赤錆を落とします。
次にスプレーをしますが、ベタベタの薬剤が他に付着しない様、画像のように新聞紙などをマスキングテープなどを利用して他を覆ってから作業します。
赤サビを洗い落とすのに水が必要です。ワイヤーブラシで擦り水で落とします。
耐水ペーパーヤスリを濡らしてから使い、養生処理をしてから延長ノズルを付け防錆スプレーを吹きます。
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処理忘れ箇所があるものの効果あり。 赤サビが残った箇所は後日再処理。
上記の様に取り扱いには説明書をよく読んでから始めます。「スーパーラストガード」の取り扱いにはかなり慎重にしなければならないようです。
マスクをして吸い込まないように注意し、手袋をして皮フにに付かないように保護します。スプレー缶をよく振って内部を攪拌させます。スポークの処理は、薬液がむだに拡散しない様に延長ノズルを取り付けます。 サビ取りが終わったら反対側にに古新聞をマスキングテープ等で貼って、余分に飛び散らないようにスプレーします。このスーパーラストコートは強力ですが、柔軟性を保持させるために長期間ベト付く様ですので、余計な箇所にかからない様に注意します。片面が終わったら反対側も古新聞で養生をして塗り残しがないようにスプレーします。器用ではないと思われる方は、リム・ハブ等を養生すると安心です。
サビ取り作業と防錆スプレーで赤サビが目立たなくなったママチャリ
処理1年後の経過報告 トップへ
以前の状態からかなり改善されています。しかしスプレーむらがあったようで部分的に赤錆が発生。
先述の通り、スプレー箇所の長期間のベタ付きが気になっています。処理時はこの箇所に砂ホコリ、繊維状の綿ぼこりなどの付着がとても気になっていました。上の画像は処理後やく1年が経過した状態です。スプレー後行き渡っているかが判断出来ず処理を終えていました。あれから1年経って状態を撮影してみました。一見、このスーパーラストガードの効果はかなり出ていますが、一部薬剤がゆきわたっていなかった様で、所々に赤錆が発生していました。また、気になるベタ付きは幾らか残っているものの、砂埃等の付着も無く問題は全くありませんでした。使用箇所にもよりますが、直接身体に触れない箇所の防錆処理であれば、製品評価で見かける「ベタつき問題」はクリアー出来る事がわかりました。逆に幾分残るベタつきは長期間防錆の役目を果たしてくれると思えます。
しかし透明に近い薬剤なので処理箇所がハッキリ判別しにくく、未噴霧の箇所に発生した赤錆は、再びサビの除去とスーパーラストガードの処理を行います。
ホイールごと交換する トップへ
古い後輪は分解して燃えないゴミで廃棄します。
下の画像は、1速ママチャリを内装3段変速に改造したものです。サビの状態を一気に変えたいのであれば、丸ごとホイール交換が手っ取り早いと思われます。下の画像では後輪を交換していますが、前輪交換の場合は取り外し、組み込みが比較的簡単です。
取り外した古いホイールは、スポークレンチを使うと、リム、ハブ、ブレーキ、スポークに分解できます。そうすると、リム以外は各自治体の燃えないゴミ袋5L程度に収まり処分することができます。
錆びた車輪交換:内装3段変速機付き&前輪完組みホイール
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